目的を共有するためには、文章化だけではなく、数値化も必要だと、改めて痛感しました

高山市が、高山市内にある市所有の建物の利用方法について検討しているらしく、その利用方法を考えるワークショップに商店街の代表として参加してきました。
いろいろな属性の方が参加され、20名ほどいらっしゃいました。ワークショップは10名ずつグループになって、その建物を「どの様に利用すればよいか?」という問いに対して、それぞれが意見を出していくという内容でした。

市が明示した利用目的は「賑わいの創出」で、その建物を起点として人でにぎわう状況を作りたいというものでした。
この「賑わい」という言葉のとらえ方が、私と参加者で大きく乖離していたため、ワークショップでやらかしてしまうのです。それは後程・・・。

ちなみに、高山の観光地は、
①陣屋や古い町並みがある「上町」
②宮川朝市や桜山八幡宮がある「下町」
に大別されます。
僕のお店は宮川朝市沿いにあるので「下町」に属します。
ちなみに、ワークショップで話し合った建物は「下町」にあります。

高山観光の大きな課題

高山観光の大きな課題として、「上町」へお客様が集中することがあげられます。
古い町並みを中心に、陣屋や赤い中橋など「高山といったらココ!」という名所が「上町」に集中しており、
(1)お客様が集まる
(2)周辺にお店が多く集まる
(3)周りの店と切磋琢磨するため、お店のレベルが高くなる
(4)そのお店を目的にして、さらにお客様が集まる
という好循環となり、GWやお盆になると、朝から晩まで多くの人でにぎわいます。

他方、「下町」は、住宅が多く「上町」ほど有名な観光名所も少ない、お店も少ないといった状況で、「上町」に比べるとどうしてもお客様の流入量は少ないです。
このような現状を打破し、「下町」に流入するお客様が増えれば、「上町」集中型の観光地から、より広く「面」で機能する観光地へとレベルアップすることができるのです。
受け入れ可能人数も増えます。観光地の面積が増えるので、滞在時間も伸びます。
今後高山が世界的な観光都市になり、国内だけだなく海外の観光地との競争に勝っていくためには、「下町」の活性化は必ず解決しなければならない大きな、大きな課題なのです。

そのため、近年、市も「下町」活性化に舵をきり、様々な公共工事や助成金を投入して、課題解決に取り組んでいます。

何人集まれば「賑わった」と言えるのか?

上記のような課題を感じている身としては、観光に来たお客様のための施設が必要である必要があると考えてしまいます。
しかし、先日のワークショップで出た意見は、どちらかというと地元の方に来ていただき、地元の方で賑わいを作りたいというものでした。
人口9万人弱しかいない地元の方をターゲットにして、どれほどの賑わいが創出できるのか、とても疑問でした。
その疑問の原因を追究すると、「賑わう」という言葉の定義が違うのではないかと想像できます。
僕は、「賑わう」とは、ゴールデンウイークやお盆のような、人でごった返す状況を想像します。しかし、人によってはイベントで30人集まった状態を「賑わう」と表現することも考えられます。
つまり、市が掲げた目的、「賑わいを作る」の「賑わい」は、何人くらい集まった状態なのかを明確にする必要があったと思います。いろんな属性の人から意見を吸い上げる場合は、事業の目的を「言葉」だけではなく、「数値」でも設定しないといけないんだなと改めて勉強になりました。そうしないと、チグハグな議論になってしまうと、参加しながら思っていました。

最後に、参考程度に

賑わい=数千人規模と定義した僕の意見を聞いてください

目的の規模をはき違えた僕は、ワークショップで次のような意見を言いました。

「下町」にお客様が集まり、高山市全体の客数を増やすために、「外国人だけ」をターゲットにした観光施設にするのはどうか。日本人ターゲットにしてしまうと、どうしても「上町」と競合してしまい、観光名所や店数で劣る「下町」には勝ち目がない。「下町」は外国人観光客に徹底的にリーチし、高山に来たらまずここに立ち寄る!という場を作り出せば、「下町」活性化に大きく貢献すると思います。
人力車やレンタサイクル、町並みを案内する案内人の方、そして地元の英語を学びたいと考える高校生と外国人観光客をつなぐ、ハブのような機能があれば、とっても魅力的な場所になるのではないかと考えています。
この発想の根拠は次のようなものになります。
①外国人観光客は、日本人に比べ移動距離が長い傾向がある。そのため、観光の中心地である「上町」から少し離れた場所に誘客する場合、日本人よりも外国人の方が誘客しやすいと考えられる。
②外国人専用とすることにより、外国人観光客が魅力に感じる「町並み案内」に特化でき、より刺さるコンテンツを紹介することができるようになる。
③SNSの口コミで観光地を回る方が多いので、とりあえずここに行く!というランドマーク的な広報が、日本人よりも有効であると考えられる。

今後は、ターゲットをより具体的に絞っていく必要があります。私が再三言っている「外国人観光客」というターゲットも広すぎで、本当はもっと絞らなければならないと思ってが、現時点での方向性はこのような事を考えています。

どうですか。目的をはき違えて、盛大にやらかしていますね。
「賑わい」の定義を30人としている人からすると、全く意味の分からない意見ですよね。
でも「賑わい」を数千人規模で考えると、どこもやっているような平和な施設ではなく、エッジがきいた尖りまくったものを作らなければならないと考えたため、このような意見を出しました。

以上、先日のワークショップで盛大にやらかしながらも、目的を設定する時には、「文章」に加え「数値」も必要であると、改めて感じました。
大人数での話し合い、大変ですね。

よろしければ、あなたのご意見も聞かせてください!
皆様の幸せを祈っております!






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